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【安倍なつみ】音楽劇「三文オペラ」観劇レポ2009.4.12マチネ

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なっちの舞台でこんなに心をかき乱されたのは初めてですし、まだ整理がついていません。

昨日(4/12)、
シアターコクーンで行なわれたなっち出演の音楽劇『三文オペラ』の
マチネ公演を観劇しました


今回の舞台をひと言で表現するならば、壮大な失敗作。


でも、
トゥーランドット』のように、
無理に完成度を高めようとして中途半端になってしまったよりは、
野心に満ち溢れていて刺激的でした

野卑で猥雑で
そして退廃的な空気が漂っていて
個人的に崇拝しているフェデリコ・フェリーニ監督作品に近いものを感じました。

例えば、オープニングでは、
出演者が輪になってぐるぐる回り続けるのですが、
これってフェリーニ監督の『8 1/2』のラストシーンそのままで
演出家の宮本亜門さんも意識しているのではないかと思ったぐらい


ただ、
フェリーニ監督の『8 1/2』は、
ラストがカーニバルとして全てが昇華されていくのに対して
今回の『三文オペラ』は、
はしごを外されたように唐突に豪華絢爛なミュージカル風になるのですが
それまでのストーリーが消化されずにぶち壊されてしまったのでないでしょうか

舞台に穴を掘ったり、
客席中央にサブステージを作ったり、
さらには全員白塗りのメイクを施したりと、
革新的で実験的なアプローチは刺激的でしたが
肝心な部分で底の浅さを露呈してしまったように感じました



なお、
なっちはまさに体当たりの演技で頑張ってましたね。

歌い方も曲ごとに変えていて
特に『海賊ジェニー』は鳥肌が立つほどに素晴らしかったです。

なっちにはロックボーカリストとしての資質があると思っていますが、
こういうドスを効かせた歌唱法でパワフルに歌ったら
ひと皮もふた皮も剥けるのではなかいと思いましたね


ただ、
お色気タップリのシーンは
やっぱり心中穏やかではなかったです

通算3回のキスシーンは、
その度に心が引き裂かれる感じで、
芝居だと分かっていても、割り切れないものがありましたね


う~ん、
なっちは『三文オペラ』で
新しい安倍なつみを感じてほしいと語っていましたが
これはアイドルからの決別宣言であったと確信しました

天使のなっちは姿を消してしまいました。

アイドルの幻影を追い求めて
ここで朽ち果てて足を止めてしまうべきなのか
それとも進化し続ける安倍なつみ
今後は純粋にアーティストとして応援し続けていくべきなのか・・・

その答えは、
4/29の『三文オペラ』東京千秋楽観劇後に出したいと思っています・・・。