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【安倍なつみ】朗読劇「100歳の少年と12通の手紙」レポ2012.9.22昼夜

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昼公演は頭で考え過ぎて難解だったけど、
夜公演は心で感じたら、死と直面するテーマが胸に迫ってきましたねえ。


昨日(9/22)、東京グローブ座で行われた
朗読劇『100歳の少年と12通の手紙』に昼夜参戦しました。

今回は、
「音楽×ダンス×朗読 観る朗読劇」ということで、
新たな試みに自分自身も構えすぎてしまい、
マチネ(昼公演)では頭で考えて理解しようとした分、
抽象的なダンスに惑わされて混乱してしまいました。


なので、
ソワレ(夜公演)では、
心で感じてみようと思って臨んだら、
死と直面する本作品のテーマが胸に迫ってきましたね。

わずかな余命を1日を10年と考えることで
一生分を駆け抜けようとするオスカーに、
時に厳しく、時に優しく、
生の悦びを伝えようとするローズさんに、
そして神と交信するような死のダンスに、
単なる感動とは違う重い衝撃を受けました。


それでは、
キャスト別にレポしてみたいと思います。

安倍なつみ(オスカー)
自分の余命があとわずか12日だと知ってしまった
10歳の少年オスカーを演じたなっち。

あだ名は”ツルッぱげ”で、
白血病の治療で毛が抜け落ちてしまった
設定だと思うのですが、
ニット帽で髪の毛を全て隠していて、
少年のような凛々しさが可愛らしかったですね。


しかも、
全編パジャマ姿で、
ベッドの上の朗読だけで
オスカー少年の死に向かって揺れ動く心情を
表現しなければならないという難役。

なっちは、
少年のような純真で真っ直ぐな心で、
1日を10年分の密度で見事に演じ切ったと思います。

時には感情が昂り過ぎて、
マチネでは涙と鼻水が止まらずに間が空き過ぎた時もありましたが、
ソワレでも涙は見せたものの、
間を空けることはなく、しっかりと修正していましたね。


なお今回は、
全編の半分以上をなっちの朗読が占めていて、
そのパワーは半端じゃなかったのではないでしょうか。

ソワレのカーテンコールの最後で、
それまで硬かった表情にようやく笑顔はこぼれたのも、
充実感と共に、
パワーを出し切った疲労感が伴っていたと思いますね。


ちなみになっちは、
パジャマ姿ということもあって裸足でした。

ステージの最初から最後まで、
裸足だったのは初めてだったのではないでしょうか。

これも、
貴重な経験になったかも知れませんね。


木村多江(ローズさん)

オスカー少年が唯一心を開いている
病院ボランティアのローズさんを演じた木村多江さん。

時に厳しく、時に優しく、
でも決してブレずに接し続けたのは、
オスカー少年に生の悦びを伝えようとする
木村多江さん自身の強い気持ちがあったのではないでしょうか。


基本的には、
オスカー少年に対する受け身の役柄でしたが、
なっちとの息もピッタリで、
朗読劇とは思えないほど生き生きとした躍動感がありましたね。

また、
冷静沈着なだけではなく、
最後の長セリフでは、
鼻水が流れるのも厭わない熱演も披露し、
女優魂を見た思いがしました。


●中島周(ダンス)

モダンバレエをふんだんに取り入れた、
エネルギッシュで、しかも幻想的なダンスを
披露した中島周さん。

実は、
一体何を表現しようとしているのか、
マチネでは頭で考えながら見ていたので、
その難解さに心がついていけず、
邪魔に思える瞬間が何度もありました。


でもソワレでは、
心で感じてみようと思って見たところ、
神と交信しているように見えました。

死ぬ間際になって、
ようやく触れ合うことのできる死のダンス。

もちろん、
技術的にも素晴らしいのでしょうが、
抽象的で独創的なダンスの中に、
自分なりにメッセージを見出した気がしました。


ということで、
昼公演は頭で考え過ぎて難解でしたが、
夜公演は心で感じることで、
ようやく作品の魅力の一端に触れた気がしました。

新しいスタイルの作品に出会うことで、
今まではまた違った驚きと感動があって、
そのきっかけを作ってくれたなっちに感謝ですね・・・。