物語中盤で主役を喰う熱演を見せたのは、
なっち演じるルーシーで、迫真の演技に度肝を抜かれましたねえ。
昨日(8/27)、東京国際フォーラムのホールCで上演された
ミュージカル『ドラキュラ』のソワレ(夜公演)に参戦しました。
開場の5分ほど前に会場に到着したのですが、
入場待ちをしていたのは、9割以上が女性の方。
予想はしていたのですが、
完全アウェーの中での参戦になりました。
また昨日はDVDの収録でカメラが入っていて、
客席のテンションも開演前から自然に上がっていましたね。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
◆安倍なつみ(ルーシー・ウェステンラ)◆
最初に登場するのは、
3人の男性から同時に求婚されるシーン。
キュートな歌声とコミカルな振り付けで、
なっちのアイドルとしての魅力が全開でしたね。
作品の中でも、
唯一と言っていいほどの明るいシーンで、
いいアクセントになってました。
ただ、
このシーンの直後からは、
ドラキュラ伯爵に身も心も奪われて、
歌うたびに声は低くパワフルになり、
その表情も鬼気迫るものに変化していきましたね。
特に第2幕の最初のシーンでは、
身の毛がよだつようなショッキングな登場で、
壮絶な最期を迎えるまで、
一瞬たりとも息が出来ませんでした。
まさに迫真の演技で、
アイドル・なっちから、
女優・安倍なつみに変貌する姿を、
堂々と演じ切っていましたね。
物語中盤の主役は、
間違いなくなっち演じるルーシーだったと思います。
◆和央ようか(ドラキュラ伯爵)◆
ドラキュラ伯爵を女性が演じるのは初めてとのことでしたが、
全く違和感はなく、中世的な魅力を発揮していましたね。
その声は威圧感と哀しみを内包していて、
圧倒的な存在感は、
登場するたびに鳥肌が立つほどでした。
ただ、
後半は歌うシーンが多過ぎたかも。
ミーナに対する思いを、
ドラキュラ伯爵の心情を吐露するセリフとして
補足してほしかったと感じました。
この辺が、
オリジナル作品に対する翻訳劇の限界で、
民族性の違いなのかも知れませんね。
◆花總まり(ミーナ・マレー)◆
女性的な細やかな優しさと、
ドラキュラ伯爵への抑えきれない思いを、
繊細かつ情熱的に演じていましたね。
ドラキュラ伯爵が剛ならば、
花總まりさん演じるミーナは柔。
一見、相反しながらも、
見えない力で惹きつけられていく心の葛藤を、
控えめな演技で見事に表現していましたね。
物語の核となる重要な役柄でしたが、
しなやかに舞台全体を支えていたと思います。
◆鈴木綜馬(ヴァン・ヘルシング教授)◆
ちょっとソフト過ぎて、
もうちょっと豪胆で重みがほしかったかも。
歌もややパワー不足で、
劇団四季出身であることを考えると、
調子が悪かったのかも知れませんね。
◆小西遼生(ジョナサン・ハーカー)◆
なっち演じるルーシーで、迫真の演技に度肝を抜かれましたねえ。
昨日(8/27)、東京国際フォーラムのホールCで上演された
ミュージカル『ドラキュラ』のソワレ(夜公演)に参戦しました。
開場の5分ほど前に会場に到着したのですが、
入場待ちをしていたのは、9割以上が女性の方。
予想はしていたのですが、
完全アウェーの中での参戦になりました。
また昨日はDVDの収録でカメラが入っていて、
客席のテンションも開演前から自然に上がっていましたね。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
◆安倍なつみ(ルーシー・ウェステンラ)◆
最初に登場するのは、
3人の男性から同時に求婚されるシーン。
キュートな歌声とコミカルな振り付けで、
なっちのアイドルとしての魅力が全開でしたね。
作品の中でも、
唯一と言っていいほどの明るいシーンで、
いいアクセントになってました。
ただ、
このシーンの直後からは、
ドラキュラ伯爵に身も心も奪われて、
歌うたびに声は低くパワフルになり、
その表情も鬼気迫るものに変化していきましたね。
特に第2幕の最初のシーンでは、
身の毛がよだつようなショッキングな登場で、
壮絶な最期を迎えるまで、
一瞬たりとも息が出来ませんでした。
まさに迫真の演技で、
アイドル・なっちから、
女優・安倍なつみに変貌する姿を、
堂々と演じ切っていましたね。
物語中盤の主役は、
間違いなくなっち演じるルーシーだったと思います。
◆和央ようか(ドラキュラ伯爵)◆
ドラキュラ伯爵を女性が演じるのは初めてとのことでしたが、
全く違和感はなく、中世的な魅力を発揮していましたね。
その声は威圧感と哀しみを内包していて、
圧倒的な存在感は、
登場するたびに鳥肌が立つほどでした。
ただ、
後半は歌うシーンが多過ぎたかも。
ミーナに対する思いを、
ドラキュラ伯爵の心情を吐露するセリフとして
補足してほしかったと感じました。
この辺が、
オリジナル作品に対する翻訳劇の限界で、
民族性の違いなのかも知れませんね。
◆花總まり(ミーナ・マレー)◆
女性的な細やかな優しさと、
ドラキュラ伯爵への抑えきれない思いを、
繊細かつ情熱的に演じていましたね。
ドラキュラ伯爵が剛ならば、
花總まりさん演じるミーナは柔。
一見、相反しながらも、
見えない力で惹きつけられていく心の葛藤を、
控えめな演技で見事に表現していましたね。
物語の核となる重要な役柄でしたが、
しなやかに舞台全体を支えていたと思います。
◆鈴木綜馬(ヴァン・ヘルシング教授)◆
ちょっとソフト過ぎて、
もうちょっと豪胆で重みがほしかったかも。
歌もややパワー不足で、
劇団四季出身であることを考えると、
調子が悪かったのかも知れませんね。
◆小西遼生(ジョナサン・ハーカー)◆
普通の青年が巻き込まれる感じで、
ミーナを愛していて守ろうとしながらも、
ドラキュラ伯爵に圧倒される悲哀の役でしたね。
優しさを弱さをナチュラルに演じていて、
感情移入しやすい好演でした。
◆矢崎広(アーサー・ホルムウッド)◆
なっちを愛する好青年で、
結ばれたのも束の間、
ルーシーが変貌して対決せざるをえなくなった
こちらも悲劇の役どころでしたね。
なお、
ルーシーと幼馴染みで優しい感じはよく出ていましたが、
ジョナサン役とキャラが被る場面が多く、
もう少しメリハリを効かせても良かったかも知れません。
ということで、
なっちの女優魂を感じさせる熱演、
和央ようかさんの圧倒的な存在感、
そして花總まりさんの繊細な演技と、
女優陣の共演が一番の見どころでしたね。
なお、
なっちは鬼気迫る形相で激しく格闘するシーンが2度あり、
毎日打ち身や痣を作ってしまうのも納得の迫真の演技でした。
でも、
本公演は大阪まで続く長丁場ですし、
怪我には気をつけて最後まで乗り切ってほしいですね・・・。
ミーナを愛していて守ろうとしながらも、
ドラキュラ伯爵に圧倒される悲哀の役でしたね。
優しさを弱さをナチュラルに演じていて、
感情移入しやすい好演でした。
◆矢崎広(アーサー・ホルムウッド)◆
なっちを愛する好青年で、
結ばれたのも束の間、
ルーシーが変貌して対決せざるをえなくなった
こちらも悲劇の役どころでしたね。
なお、
ルーシーと幼馴染みで優しい感じはよく出ていましたが、
ジョナサン役とキャラが被る場面が多く、
もう少しメリハリを効かせても良かったかも知れません。
ということで、
なっちの女優魂を感じさせる熱演、
和央ようかさんの圧倒的な存在感、
そして花總まりさんの繊細な演技と、
女優陣の共演が一番の見どころでしたね。
なお、
なっちは鬼気迫る形相で激しく格闘するシーンが2度あり、
毎日打ち身や痣を作ってしまうのも納得の迫真の演技でした。
でも、
本公演は大阪まで続く長丁場ですし、
怪我には気をつけて最後まで乗り切ってほしいですね・・・。