なっちの歌声は透明感があって、演技もメリハリが効いていたけど、
ストーリーはブツ切り状態で、やや物足りなさが残りましたねえ。
昨日(7/18)、赤坂ACTシアターで上演された
なっち出演ミュージカル『嵐が丘』と、
アフタートークショーに参戦しました。
この『嵐が丘』の参戦は、
今回が最初で最後。
なので、
なでしこジャパンのTV観戦で寝不足の頭をフル回転させて、
集中力を持って臨みました。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
◆安倍なつみ(キャサリン)◆
なっちは無邪気で自由奔放な前半、
心が揺れ動く中盤、
そして純粋な愛を貫こうとする後半と、
キャサリンの変化をメリハリの利いた演技で表現していましたね。
また、
主に河村隆一さんと歌う場面が多かったのですが、
河村さんの声量に負けないぐらい、
透明感のある歌声を響かせていて、
特に最初の歌い出しには鳥肌が立ちました。
純真無垢であるが故に悲劇に巻き込まれてしまうキャサリンを、
可愛らしく、わがままに、そして時にはパワフルに演じていましたね。
今までとはまた全く違ったキャラクターを作り上げていて、
ミュージカル女優として、さらにステップアップしたと感じました。
◆河村隆一(ヒースクリフ)◆
声量のある歌声は流石でしたし、
主役としての威風堂々とした存在感がありました。
ただ、
河村さん自身のジェントルマンで心優しいキャラが出てしまったのか、
後半の復讐劇ではヒール役に徹しきれなかったように感じましたね。
それ故、
作品全体が愛憎劇というよりも、
単なる純愛の物語になってしまった感があり、
凡庸な作品になってしまった印象がありました。
前半の素朴な青年と、
後半の復讐に燃える男の落差を、
もっと強調した方が良かったのではないでしょうか。
◆山崎育三郎(エドガー)◆
安定感のある歌声は魅力的でしたが、
演技の方は単なる好青年で終わってしまった感じ。
キャサリンを思う気持ちを、
もっと強く出してほしかった感じがしました。
ジェントルマンで終始した分、
影が薄くなってしまいましたね。
ヒースクリフと対峙することで、
愛憎劇の「憎」の部分をヒースから引き出してほしかったですね。
◆荘田由紀(イザベラ)◆
引っ込み思案の前半から、
愛を奪い取る後半まで、
キャサリン以上に劇的に変化する役柄でしたね。
ただ、
変化した故の悲劇を演じ切れたとは
いえなかったかも。
出演シーンが少ない分、
仕方ない部分もあるとは思いますが、
もっとドロドロしたところも出してほしかったですね。
ということで、
なっちを始めとしたキャストは頑張っていましたが、
全体的に愛憎の「憎」の部分が弱くて、
平凡な愛の物語になってしまった感じでした。
心の動きを歌で表現していようと試みていましたが、
初のミュージカル化ということで、
歌自身がこなれてなくて、無理があったかも。
1シーン、1シーンには創意工夫が見られましたが、
心の機微が歌では表現しきれずに、
ストーリー全体が繋がらずにブツ切り状態になっていましたね。
う~ん、
今回の作品はゼロから作り上げたということで、
なっちの女優としてのキャリアは積めたと思いますが、
エンターテインメントとしての難しさも実感したのではないでしょうか。
この作品を糧にして、
次の作品(『ドラキュラ』)では、
さらにステップアップした女優・安倍なつみを見せてほしいですね・・・。
なお、なっちと裕ちゃんのトークショーについては、
別の記事でアップする予定です。
ストーリーはブツ切り状態で、やや物足りなさが残りましたねえ。
昨日(7/18)、赤坂ACTシアターで上演された
なっち出演ミュージカル『嵐が丘』と、
アフタートークショーに参戦しました。
この『嵐が丘』の参戦は、
今回が最初で最後。
なので、
なでしこジャパンのTV観戦で寝不足の頭をフル回転させて、
集中力を持って臨みました。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
◆安倍なつみ(キャサリン)◆
なっちは無邪気で自由奔放な前半、
心が揺れ動く中盤、
そして純粋な愛を貫こうとする後半と、
キャサリンの変化をメリハリの利いた演技で表現していましたね。
また、
主に河村隆一さんと歌う場面が多かったのですが、
河村さんの声量に負けないぐらい、
透明感のある歌声を響かせていて、
特に最初の歌い出しには鳥肌が立ちました。
純真無垢であるが故に悲劇に巻き込まれてしまうキャサリンを、
可愛らしく、わがままに、そして時にはパワフルに演じていましたね。
今までとはまた全く違ったキャラクターを作り上げていて、
ミュージカル女優として、さらにステップアップしたと感じました。
◆河村隆一(ヒースクリフ)◆
声量のある歌声は流石でしたし、
主役としての威風堂々とした存在感がありました。
ただ、
河村さん自身のジェントルマンで心優しいキャラが出てしまったのか、
後半の復讐劇ではヒール役に徹しきれなかったように感じましたね。
それ故、
作品全体が愛憎劇というよりも、
単なる純愛の物語になってしまった感があり、
凡庸な作品になってしまった印象がありました。
前半の素朴な青年と、
後半の復讐に燃える男の落差を、
もっと強調した方が良かったのではないでしょうか。
◆山崎育三郎(エドガー)◆
安定感のある歌声は魅力的でしたが、
演技の方は単なる好青年で終わってしまった感じ。
キャサリンを思う気持ちを、
もっと強く出してほしかった感じがしました。
ジェントルマンで終始した分、
影が薄くなってしまいましたね。
ヒースクリフと対峙することで、
愛憎劇の「憎」の部分をヒースから引き出してほしかったですね。
◆荘田由紀(イザベラ)◆
引っ込み思案の前半から、
愛を奪い取る後半まで、
キャサリン以上に劇的に変化する役柄でしたね。
ただ、
変化した故の悲劇を演じ切れたとは
いえなかったかも。
出演シーンが少ない分、
仕方ない部分もあるとは思いますが、
もっとドロドロしたところも出してほしかったですね。
ということで、
なっちを始めとしたキャストは頑張っていましたが、
全体的に愛憎の「憎」の部分が弱くて、
平凡な愛の物語になってしまった感じでした。
心の動きを歌で表現していようと試みていましたが、
初のミュージカル化ということで、
歌自身がこなれてなくて、無理があったかも。
1シーン、1シーンには創意工夫が見られましたが、
心の機微が歌では表現しきれずに、
ストーリー全体が繋がらずにブツ切り状態になっていましたね。
う~ん、
今回の作品はゼロから作り上げたということで、
なっちの女優としてのキャリアは積めたと思いますが、
エンターテインメントとしての難しさも実感したのではないでしょうか。
この作品を糧にして、
次の作品(『ドラキュラ』)では、
さらにステップアップした女優・安倍なつみを見せてほしいですね・・・。
なお、なっちと裕ちゃんのトークショーについては、
別の記事でアップする予定です。