なっちはクラシカルな唱法で
美しい歌声を響かせて、
ミーナの抑えきれない切ない気持ちを
表現していましたねえ。
昨日(8/24)、
東京国際フォーラムホールCで上演された
ミュージカル『ドラキュラ』の
マチネ公演に参戦しました。
この作品は2年前の再演で、
前回も自分は参戦したので
今回は2年振りの再会。
舞台を観ながら、
2年前の観劇の記憶が蘇り、
懐かしさと新しい発見が交錯する
自分にとっても初めての経験でした。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
●安倍なつみ(ミーナ役)
前回は起伏の激しいルーシー役で、
今回は抑えた演技を要求されるミーナ役。
ルーシー役は激情型の演技で、
観る者の記憶に残りやすいですが、
後半の1幕目までの出演なので
作品にアクセントをつけるポジションでした。
一方、
今回演じたミーナ役は
ほぼ全編出ずっぱりで、
ドラキュラ伯爵と対峙するラストシーンまで
作品全体を支える大役で、
なっちが意気込む気持ちがよく分かりましたね。
凛としていて、しっかりした女性なので、
自分の気持ちを抑え込んでいる分、
中盤辺りまでは地味に感じてしまう部分もあるのですが、
後半はその気持ちが抑えきれずに正直になり
ドラキュラ伯爵との絡みが見せ場になっています。
理性と本能の心の葛藤を
クラシカルな美しい歌声で、
時に清々しく、時に切なく歌い上げていましたね。
まさに、
ドラキュラ伯爵の和央ようかさんと
堂々と渡り合っていました。
回を重ねることで、
ミーナの心の機微をさらに奥深く表現できたら、
女優・安倍なつみのターニングポイントの作品に
なるのではないでしょうか。
●和央ようか(ドラキュラ伯爵役)
立ち姿から声、歌声、雰囲気まで
とにかくかっこ良くて絵になるドラキュラでした。
ミステリアスで、
威風堂々としていて、
2年前に観た時も感じましたが、
まさにハマリ役ですね。
和央ようかさんの中性的な魅力で、
女性がドラキュラ伯爵を演じることに
全く違和感を感じませんでした。
なっち演じるミーナとの絡みも
心乱さずに安心して見ていられることは
個人的には大きかったですね(笑)。
●菊池美香(ルーシー役)
2年前はなっちが演じていたので
どうしても比較して見てしまったのですが、
前半の可愛らしさから後半の恐さまで
メリハリを付けて演じ切っていたと思います。
特に後半の第1幕の
鬼気迫る演技は迫力がありましたね。
前回のなっちが
声のトーンで表現していたとすれば、
菊池さんは顔で表現していた感じ。
悪魔のような形相で、
観客を凍りつかせるような
迫真の演技でしたね。
●鈴木綜馬(ヴァン・ヘルシング)
2年前にも感じたことですが、
このミュージカル版は
ドラキュラ伯爵とミーナの絡みが中心になっていて
役柄的には影が薄いですね。
ドラキュラ伯爵との
1対1の対決も無いですし、
打倒ドラキュラチームを率いる
弱小軍団の監督という感じ。
もちろん、
鈴木綜馬さんは熱演しているのですが、
何だか空回りしていました。
対決よりも恋愛劇に重きが置かれているので、
仕方が無いのかも知れませんね。
ということで、
今回の作品は
心の葛藤を表現したなっちの美しい歌声と
和央ようかさん演じるかっこいいドラキュラが
見どころだと思いました。
なっちがドラキュラ伯爵に惚れれば惚れるほど、
作品としては深みが増すのかも知れませんね・・・。
美しい歌声を響かせて、
ミーナの抑えきれない切ない気持ちを
表現していましたねえ。
昨日(8/24)、
東京国際フォーラムホールCで上演された
ミュージカル『ドラキュラ』の
マチネ公演に参戦しました。
この作品は2年前の再演で、
前回も自分は参戦したので
今回は2年振りの再会。
舞台を観ながら、
2年前の観劇の記憶が蘇り、
懐かしさと新しい発見が交錯する
自分にとっても初めての経験でした。
それでは、
主要キャストに絞ってレポしてみたいと思います。
●安倍なつみ(ミーナ役)
前回は起伏の激しいルーシー役で、
今回は抑えた演技を要求されるミーナ役。
ルーシー役は激情型の演技で、
観る者の記憶に残りやすいですが、
後半の1幕目までの出演なので
作品にアクセントをつけるポジションでした。
一方、
今回演じたミーナ役は
ほぼ全編出ずっぱりで、
ドラキュラ伯爵と対峙するラストシーンまで
作品全体を支える大役で、
なっちが意気込む気持ちがよく分かりましたね。
凛としていて、しっかりした女性なので、
自分の気持ちを抑え込んでいる分、
中盤辺りまでは地味に感じてしまう部分もあるのですが、
後半はその気持ちが抑えきれずに正直になり
ドラキュラ伯爵との絡みが見せ場になっています。
理性と本能の心の葛藤を
クラシカルな美しい歌声で、
時に清々しく、時に切なく歌い上げていましたね。
まさに、
ドラキュラ伯爵の和央ようかさんと
堂々と渡り合っていました。
回を重ねることで、
ミーナの心の機微をさらに奥深く表現できたら、
女優・安倍なつみのターニングポイントの作品に
なるのではないでしょうか。
●和央ようか(ドラキュラ伯爵役)
立ち姿から声、歌声、雰囲気まで
とにかくかっこ良くて絵になるドラキュラでした。
ミステリアスで、
威風堂々としていて、
2年前に観た時も感じましたが、
まさにハマリ役ですね。
和央ようかさんの中性的な魅力で、
女性がドラキュラ伯爵を演じることに
全く違和感を感じませんでした。
なっち演じるミーナとの絡みも
心乱さずに安心して見ていられることは
個人的には大きかったですね(笑)。
●菊池美香(ルーシー役)
2年前はなっちが演じていたので
どうしても比較して見てしまったのですが、
前半の可愛らしさから後半の恐さまで
メリハリを付けて演じ切っていたと思います。
特に後半の第1幕の
鬼気迫る演技は迫力がありましたね。
前回のなっちが
声のトーンで表現していたとすれば、
菊池さんは顔で表現していた感じ。
悪魔のような形相で、
観客を凍りつかせるような
迫真の演技でしたね。
●鈴木綜馬(ヴァン・ヘルシング)
2年前にも感じたことですが、
このミュージカル版は
ドラキュラ伯爵とミーナの絡みが中心になっていて
役柄的には影が薄いですね。
ドラキュラ伯爵との
1対1の対決も無いですし、
打倒ドラキュラチームを率いる
弱小軍団の監督という感じ。
もちろん、
鈴木綜馬さんは熱演しているのですが、
何だか空回りしていました。
対決よりも恋愛劇に重きが置かれているので、
仕方が無いのかも知れませんね。
ということで、
今回の作品は
心の葛藤を表現したなっちの美しい歌声と
和央ようかさん演じるかっこいいドラキュラが
見どころだと思いました。
なっちがドラキュラ伯爵に惚れれば惚れるほど、
作品としては深みが増すのかも知れませんね・・・。