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【安倍なつみ】舞台「耳なし芳一」観劇レポ2013.4.15

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1階3列目かと思ったら
まさかの最前列で
開演前からドキドキでしたねえ。


昨日(4/15)、
KATT神奈川芸術劇場で上演された
舞台『耳なし芳一』に参戦しました。

なっちの出演舞台を観るのは
昨年12月の『祈りと怪物~』以来で
約5か月振り。


『祈りと怪物~』のなっちは
自由奔放な故に
不幸の歯車を回してしまう役でしたが
今回は安徳天皇
ラフカディオ・ハーンの子供時代と
そして両者のパペットを操るひとり3役。

子供故の脆さと残酷さを
時にはパペットを操りながら
表現していく難役でしたね。


パペットの動きが
ややぎこちない場面もありましたが
黒子の時でも顔は出ていて
その眼は恐いぐらいに
純粋で真剣でした。

今回は最前列だったので
なっちの演技を間近で体感できたのですが
鬼気迫る演技と安定感のあるセリフ回しに
女優さんとしての確固たるポジションを
築いた感がありましたね。

娘。時代から
なっちの舞台を見続けてきた一ファンとして
感慨深いものがありました。


なお今回のなっちの役は
安徳天皇
ラフカディオ・ハーンの子供時代も
母親に対する愛情を求めての
行動だったように思いました。

十分な愛情を注いでもらえなかったことが
別の形で人と触れ合うことを求め
安徳天皇ではまさに亡者となって
表れたのではないでしょうか。

今回の作品では
宮本亜門独自の解釈で
ある意味幸福な帰結を迎えるのですが
なっちのフィルターを通した悲痛な叫びが
作品全体に響き渡って
芳一と対をなす印象的なキャラクターに
仕上がっていたと思います。


また今回の舞台は
視覚的な演出も凝っていましたね。

手前に半透明のスクリーンを置いて
映像を映し出したり、
巨大な武士のパペットや
なっちが操る子供のパペットを
随所に登場させたり
さらには益岡徹さん演じる小泉八雲
書き物をしながら右に左に移動したりと
映像的な面白さがてんこ盛りでした。

一本調子になりがちな怪談話しを
時空的にも空間的にも
立体的に表現していて秀逸でしたね。


ということで
約95分のコンパクトな作品でしたが
なっちの繊細で鬼気迫る演技と
凝りに凝った立体的な演出で
大作に負けない充実感がありました。

宮本亜門さんの演出で
なっちの女優としての抽斗が
またひとつ開けられた感じで
これからもタッグを組んで
楽しませてほしいと思いましたね・・・。
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